バイクについて バイク整備に使う工具

バイク整備にはミニラチェットが便利[DEEN DNR3F-05]

2021年4月16日

DEEN DNR3F-05

このラチェットに限らず、掌に収まるラチェットレンチ(首振り機能付き)はバイクの整備に使いやすいです。

同じ物でなくても、確実に作業が快適になりますのでぜひ参考にしてみてください。

小さい工具を使うメリット

トルク管理

このサイズの工具を使うメリットとして、「オーバートルクの防止」があります。

「テコの原理」によって、ハンドル部分が長ければ長いほど、小さな力でネジ・ボルトに大きな力をかけることができます。

つまり強い力でしまっているボルトを緩めるには、ハンドルの長い工具(大きな工具)を使った方が「人間に求められる力は少なくなる」ので楽に整備できます。

足回りなどの「強い力でしまっているボルト」にアクセスする際は大きな工具を使う方が、楽に安全に作業できます。

逆にいうと「大きいサイズの工具で小さなネジを締め付けると」、オーバートルク(力をかけすぎてしまう)でネジが折れてしまったりします。

(適切なサイズの工具を使うことはほんとに大事です。作業ごとに最適な道具を使うことでミスは大分減ります。)

プロや経験豊富な方は、今までの経験や感覚でサイズのあってない工具でもなんとか作業してしまったりするのですが、慣れてないといつもの感覚で力を入れてしまいボルトが折れたり、ネジがなめてしまったりします。

高級品を使う必要はないものの、サイズが合った工具を使うことが大事になります。

オートバイで考えてみると、ハンドル周りやカウルの固定、ウインカーなどの電気関係を止めているボルトなんかはそこまで強い力で取り付けられていません。

そのような場所では、小型の工具を使うことでトラブルを防ぐことができます。

小回りが利く

車のエンジンルームなどでは特に顕著ですが、小さい工具は作業スペースが狭い場所でも使えることがメリットです。

オートバイの場合は車ほどではないですが、例えばマフラーのフランジボルトを外す際、大きな工具だとハンドルを振った際フロントフェンダーに当たったりしてしまいます。ハンドル周りを触る際、ラチェットのハンドルがタンクに直撃するようなトラブルは回避できます。

僕の場合は、マンションの駐輪場で整備するので作業スペースを広く取れません。周りの迷惑になってしまうので・・・できるだけ部品を外さずに整備をしたいんです。(横着とも言えますが(笑))

本来は「部品を取り外してから整備を行う必要がある場所」を、「部品を取り外さずに整備を行う場合」工具が小さく小回りがきくほうが使いやすいです。

使用頻度が高い

みなさんはオートバイを整備する際、どのような作業を多くするでしょうか?

オイル交換でしょうか?
マフラー交換でしょうか?

僕はハンドル周りの調整やカスタムが一番多いです。(操作に直結する場所でもあるし、ポジションは大事ですからね)あとはオイル交換などの定期的なメンテナンスを行う場所でしょうか。

確かにこの小ささのラチェット一つでは出来ない作業があります。このサイズでホイールを交換したりすることはできません。

ですが、そこまでのトルクを必要とする作業ってそんなに頻繁にしないんですよね。

(NOと答えた人はもう初心者じゃないです。きっとラチェットレンチを何本も持っていると思います。)

何が言いたいかというと、普段日常的に行う作業だとこのサイズで事足りてしまう事って結構多いんです。

なので僕の中では一番出番が多い工具になってます。

工具の強度について

スイベルラチェットはヘッドが大きくなる傾向があります。

このラチェットレンチはスタンダードな3/8サイズと比べてみると、明らかに小さくなっています。

どういうことかというと、ベースは¼サイズのものに⅜の差し込みをくっつけています。
工具の強度はベースの¼サイズと同じになりますが、その分コンパクトにできます。規格のサイズが違うので強度的に大丈夫なのか、不安に思われる方もいるかも知れませんが、実用上の問題はありません。

先程述べたようにこのタイプの掌におさまるようなサイズの工具では、どんなに頑張っても工具が壊れるような力(トルク)は掛けられません。

「テコの原理」が働くので、この長さで掛けられる力より工具の強度の方が上回るという事です。

最近は他のメーカーからも¼サイズのものに⅜の差し込みをつけたコンパクトなラチェットレンチが多く発売されているので「強度には問題が無いこと」の証明にもなるでしょう。


普通に使う以上、工具が壊れることは理論上考えにくいです。

DEEN ミニスイベルラチェット

DEEN DNR3F-05
DEEN DNR3F-05

僕はDEENのものを使っています。

理由はハンドルが自分の好みだったことと、大きいサイズのラチェットと同じでザインで統一感があったこと。あとスイベル式が使いやすく気に入っていたからなどですが、これは好みでいいと思っています。

譲れない点があるとすれば、それは首が振れることと、空転トルクが軽いものが良いということです。上記の通り、機動力が大きなメリットの一つなので首振り機能は譲れません。

空転トルクが軽くないとボルトが緩まってきた時にラチェット機構が働かなくなってしまい、結局手でボルトを外すことになります。

小さなラチェットが使いやすいのは、小さなボルトを複数本緩めたりする時に多いです。大きい工具以上に空転トルクは重要です。

バイク整備にはミニラチェットが便利〜まとめ〜

・バイク整備では、小回りが利いて使用頻度が高い
・オーバートルク防止にもなる
・使用用途にもよるが、1/4サイズでも強度には問題なし

こんな感じです。
一つ工具箱に持っていると確実に、作業効率を高めてくれますのでお勧めです。

それでは!

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