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SK11のラチェットレンチは「整備初心者」におすすめ(バイク整備)

2021年4月15日

SK11 ラチェットハンドル

今日は僕が初めて買った思い入れのある工具「sk11 ラチェットレンチ」について書いていきます。

オートバイをカスタム・整備しようとするとある程度の工具はどうしても必要になってきますが、このラチェットハンドル、初めて買うのには一番オススメできるんです。

ちなみに僕はこのハンドルを約10年程使っています。

〜この記事が参考になる人~

ラチェットレンチの購入を考えている人
整備を始めたいけど、何を買えばいいのかわからない人
安くて使える工具が欲しい人

ラチェットレンチとは

ラチェットレンチとは「ハンドル」と「ソケット」を組み合わせて使う工具で、ボルトのサイズに合わせて工具の組み合わせを変えながら使うことのできる工具です。

一番の特徴は早回しができることです。

切り替えレバーにより、ボルトを「締める方向」「緩める方向」どちらかにトルク(力)がかかる状態になり、もう一方は空転するので工具をボルトから外さずに早回しができます。

整備士の人が工具を使う際、「カリカリ」という音がしている時はラチェットレンチを使っています。

非常に便利で使用頻度が高い工具ですが、ものにより価格差が大きいです。

高級ブランドのものだと、数万円するようなものもありますし、安いものだと数百円からあります。

たくさん種類があるのでどれを買えばいいのか悩んでしまいますが、今回は「sk11のラチェットレンチ」を紹介します。

SK11 フレックスラチェットハンドル

SK11 ラチェットハンドル
SK11 ラチェットハンドル

早速ですが、このラチェットレンチの紹介に入っていきます。

僕がこのラチェットレンチをおすすめする理由はこの6つです。

安価で手が届きやすい価格
首振り機能が使える
ギアが細かい
空転トルクが軽い
クイックリリースが便利
⑥耐久性十分

それでは詳しく見ていきましょう!

安価で手が届きやすい価格

「これから整備を自分でやってみよう」と思った方は、工具の値段を調べて驚くのではないでしょうか?

調べると分かるのですが、プロが使用する一流工具の金額はびっくりするほど高価です。

参考までに工具専門店「ファクトリーギア」のホームページです。(クリックするとリンク先に飛びます)

桁が違います(笑)

僕がオートバイの世界に足を突っ込んだのは学生の時でしたので、さすがに一流ブランドの工具は手が届きませんでした。

バイト代ではちょっと厳しいですよね。

「これからバイクの整備をはじめてみよう」という方が、いきなり高級工具に手を出すのはハードルがかなり高いです。

こちらにも書いていますが、「これから整備をはじめてみよう!」という方に高級工具はいらないと僕は考えています。

関連記事はこちら!

この「sk11 ラチェットレンチ」はホームセンターなんかでも売っていますし、通販であれば実店舗よりも更に安く購入できます。

僕はもう10年近く使っているので十分に元はとったと思っています。

この金額ですと、手が出しやすいですよね。

首振り機能が使える

このラチェットレンチは首振り機構がついています。(ストレートのモデルもあるので注意)

首振り機構は僕がラチェットレンチを選ぶ上で重要視しているポイントで、この機能があると、障害物をよけてボルトにアクセスできます。

バイクの表面って思っている以上に凹凸があって、ストレートタイプ(首が振れないタイプ)だと思うようにボルトにアクセスできないことが多いです。(ハンドルが当たってしまって振れない)

ギアが細かい 

基本的に、ギアの多い(細かい)ラチェットレンチは狭い場所でもハンドルを振れるので使いやすくなります。

「sk11のラチェットレンチ」内部のギアの枚数が72枚なのでギアの枚数は多い方です。

(多いものでは100枚のギアを搭載したラチェットレンチもありますが)

僕は100枚ギアのラチェットレンチも所有していますが、それに比べてギアの枚数が少なく困ったことは一度もありません。

18枚ギアや32枚ギアと比べるとギアの多いことによる恩恵を体感できるはずです。

空転トルクが軽い

ラチェットレンチは「カチカチ」音を出しながら空転する事で早回しすることができます。

この空転する時の回転の重さが「空転トルク」になるのですが、ラチェットレンチによってこの空転時の重さが全然違います。

「空転トルクが重い」ラチェットの場合、ボルトが緩んで来た時にラチェットと一緒にボルトまで共回りしてしまい、最終的には手で緩めなくてはいけなくなってしまいます。

ボルトを締める際も、ある程度までは手で締めてから工具を使わないとやはり一緒に共回りしてしまいます。

そのため、実際に整備をする上では空転トルクが軽いかどうかは非常に重要なポイントになります。

有名メーカーの中には空転トルクを軽くすることを重要視しているメーカーもあるくらいです。

僕が使った中で一番軽かったのはko-kenのラチェットレンチです。それと比べると「空転トルクの重さ」はあるものの十分使いやすい軽さです。

クイックリリース機構

ラチェットレンチにはリリースボタンを押す事でソケットの脱着ができるようになるプッシュリリース式のタイプと、そのまま力で脱着するタイプと2種類がありますが、僕はプッシュリリースタイプのものしか使いません。

整備でオイルが手についてしまうとソケットを上手く取ることができません。大きなサイズのソケットなら問題ないんですが・・・

特にオートバイの整備は8mm〜14mmくらいのサイズを多く使います。

ソケットを楽に取り替えられるように僕はクイックリリースタイプのラチェットハンドルを選ぶことにしています。

耐久性十分

ラチェットレンチは内部にギアが入っているので、品質のよくないものだと「力を掛けた際にギアが飛んだり、空回りしてしまったりします。」

本来ラチェットレンチは早回しするための工具で大きな力をかけるための工具ではありません。

ですが、いちいち工具を変えるのが面倒なので、そのまま使ってしまうんですよね。

中古のオートバイや古い車両だとサビや汚れでネジが固着していたり、ゴミが挟まってスムースにネジ・ボルトが回ってくれないことがよくありますので。。。

品質が良くないものだと、破損してしまったり空回りしてしまったりするのですが、このラチェットレンチはそういったことが今までありません。

それどころか、バイクのホイール(本来はもっと大きな工具で緩める場所=大きな力がかけやすい)なんかもこの工具を使って整備していた事もありますが大丈夫でした。

もちろん今も現役で使っていますよ!

他の価格帯のラチェットとの比較してみた

ラチェットハンドルの比較 ヘッドの大きさ
ラチェットハンドルの比較 ヘッドの大きさ

①:ホームセンターのラチェット(1000円くらいでソケットとセットになったもの)
②:Sk11のラチェット(2000円くらい)
③:Deenのラチェット(6~7000円くらい)

①と②では大きさがかなり違います。


1000円セットの物はヘッド(ギアが入っている部分)が大きく、細かい作業ではかなり苦戦します。首振り機能もないので障害物を避けてボルトへアクセスするのも難しいです。

それに比べsk11のヘッドはコンパクトに作られています。

右のラチェット(DEEN)はスイベルタイプなので、もともとヘッド部分が大きくなる傾向があるものの、それと比べてもsk11のラチェットはサイズが小さいことが分かると思います。

ラチェットハンドルの比較 ヘッドの厚み
ラチェットハンドルの比較 ヘッドの厚み

次は厚みです。これも厚いと作業しにくくなるのでできるなら薄い方がいいです。

数百円ラチェットはやっぱり大きい(厚い)ですね・・・単純に厚みだけで比べるとsk11が一番薄いです。

ヘッドの大きさと厚さだけで言ったら、このラチェットが一番優秀です。

SK11 ラチェットハンドル まとめ

初めてラチェットレンチを買う人
コスパのいいラチェットレンチが欲しい人
耐久性が高く、長く使えるものが欲しい人

ここに当てはまる方は満足できます。
特に初めてラチェットレンチを買うという人には金額的にも、性能的にもおすすめします。

僕も約10年程使いましたが、未だに現役で使っていますよ!

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