今日は工具についての話です。
バイクの整備を始めてみようと思ったとき、まず必要になるのが工具ですよね。
どんな一流のメカニックでも工具がないと整備はできないです。
そんな工具の中でも、使う頻度が多いラチェットレンチ。
カリカリと空転するので早回しすることができ、作業を効率的にするのに必需な道具です。
ラチェットレンチはいろいろなメーカーから出ているのですが、今日は僕が愛用しているDEENのスイベルラチェットについてレビューをしていこうと思います。
〜この記事はこのような人に向けて書いています〜
・DEENスイベルラチェットの購入を検討している人
・スイベルラチェットに興味がある人
・工具マニアな人
目次
スイベルラチェットの特徴
ラチェットレンチは大きく2種類に分かれます。
一つは小判型。そしてもう一つが丸形と呼ばれるタイプで、丸形が進化したのがスイベルラチェットとなります。
断言します!
スイベル式のラチェットは、ラチェットハンドルの活躍の場を確実に広げてくれるので整備を多少本格的にやる方なら絶対持っていた方がいいです。
スイベルラチェットはいろんな所でおすすめされていますね。僕もこのタイプのラチェットをおすすめするのですが理由は以下の3つです!
①首振り時でもボルトにトルクがかけやすい
②ラチェットドライバーとしての機能
③ギアが細かい
特徴① 首振り時でもボルトにトルクがかけ易い
何か障害物がある場合は、ラチェットハンドルの角度を変えてアクセスします。
スイベル式ではボルトの直上まで一直線に力をかけることができますが、一般的なラチェットレンチでは首の部分が途中で曲がるので力が分散してしまいます。
その結果、首を振った状態で力をかけると「ソケットがボルトから外れるまでは行かないものの遊びが出ます。」
実際に使ってみると分かるのですが、スイベルラチェットは力をかけ易いのでストレスなく使えますし、ボルトを舐めるリスクも減ります。
特徴②ラチェットドライバーとしての機能
これはほんとに便利です。
最初はドライバーのようにボルトを回していき、ある程度締まってきたら、通常のラチェットレンチのように力をかけて使います。
ボルトをねじ穴にセットするところから、本締めまでストレスなく一つの工具でできるので作業効率が上がります。
この機能が欲しいがためにこのラチェットを買ったといっても過言ではありません。
僕は今までボルトをまず手で回してからラチェットで締め込んでいたのですが、ゴミが挟まったり錆びている状態の悪いネジでは手ではうまくボルトを回せなかったりします。
最初から普通のラチェットを使うと、ラチェットが空転せずに供回りしてしまうんですよね。
特徴③ギアが細かい
スイベル式は丸型ラチェットの進化版であると最初に書きました。ギアが細かいものがほとんどで、僕が使っているモデルは100ギアです。
ギアが細かいほうが、狭くハンドルがあまり振れないスペースでも作業ができます。
正直バイク(特に空冷エンジン)では外部からアクセスし易い環境なので、あまりこのメリットは恩恵を受けれないかもしれません。
あとソケットとラチェットの組み合わせによっては多少ガタが出ます。
安い工具だとせっかくの多ギアなのに、ガタによってギアが細かいメリットが相殺されてしまっているものもあるので注意です。
ただ細かい方が一般的には作業しやすいとされていますし、高額になる傾向があります。
一昔前は、ギアが細かいと壊れやすいとされていましたが、最近は有名メーカーの物であればそんなことはないので気にする必要ないです。
DEEN スイベルラチェットの特徴(DNR3F-10)
このメーカーは工具店ファクトリーギアのオリジナルブランドです。
スナップオンやKTCなど世界の有名ブランドの工具を取り扱っているお店で、お客のほとんどはプロのメカニックだそうです。いろんなブランドのいいとこ取りというか、長所を生かしたコスパの良い商品をたくさん作っているように感じます。
僕は近くに住んでいるのでちょこちょこ工具を買いに行きますが、ピカピカの工具がたくさんあって見ているだけでもかなり長い時間見てられます(笑)
僕がこのラチェットを選んだのは以下の3つの理由です。
①グリップ付き
②修理保証付き
③価格が手頃
DEEN スイベルラチェットの特徴① グリップ付き
DEENのスイベルラチェットには五角形のグリップがついています。
この手の強化プラスチック?のグリップを装着しているスイベル式ラチェットはスナップオンかマックツールしか他にはないと思います。
ポリッシュタイプのもののほうが耐久性は高いのですが、あえて僕はグリップ付きのものを探しました。
その理由は以下の3点です。
①気温の影響を受けにくい
②タンクなどにぶつけてもダメージになりにくい
③力をかけやすい
気温の影響を受けにくい
僕が以前使っていたラチェットレンチはポリッシュタイプでした。
ポリッシュタイプは耐久性はいいんですが、金属がむき出しなので気温の影響で夏は熱く、冬は冷たくなります。
僕はガレージがなく駐輪場での整備が多いので、真夏なんかは熱くて触れなくなってしまうと困るんですよね。逆に冬は冷たくて握るのをためらうくらいになってしまいます。
自分の住んでいる地域の気候や整備する環境によって考えたほうがいいでしょう。
タンクなどにぶつけてもダメージを受けにくい
バイクではハンドル周りを整備する際、ラチェットを振った際タンクにグリップ部分が当たってしまうことがあります。(下手っていう突っ込みはなしでお願いします(笑))
経験者はわかると思うんですが、バイクのタンクって簡単に凹みます。
どのくらい効果があるのかは分かりませんが、金属むき出しのグリップより少しでもリスクを回避できるように僕はグリップ付きを選びました。
力をかけやすい
単純なことですが、グリップがついていると太くなっているので、力をかけやすいです。
また整備中に手がオイルなどで汚れても、いくらかは滑りにくいように感じます。
このラチェットは根元に13mmのレンチをかけられるようになっており、ハンドルを振れない環境でも工具をかけて回すことができます。
この機能を使ったのは1回か2回なんですが、こういうのって使う場面は少し特殊な場面で、手持ちの工具でも対応できないことが多いです。結局工具を買いにホームセンターに行ったり、通販で注文しなければいけなかったりします。
そうすると、休日はあっという間に終わってしまうんですよ・・・
なので使う場面は少なくとも、こういう機能は僕は大好きです。
DEEN スイベルラチェットの特徴② 修理保証付き
正規に購入した人限定ですが、このラチェットには修理保証がついてます。壊れたらタダで直しますよということではなく、有料ですが修理して使えるようにしますということです。
アフターサービスが充実していることには好感を持てますし、もし壊れてしまっても直せるというのは安心できます。
約10年使いましたが、僕の使い方では全く壊れません。
DEEN スイベルラチェットの特徴③ 価格が安い
ここまで色々と書いてきましたが、結局これが一番です。(笑)どんなに質が良くても手の届く価格でなければ購入できません。
このラチェットの場合はスナップオンやマックツールに比べ半額以下で買えると思います。そう考えると、とてもコスパがいいですよね。
最近では、スイベル式のラチェットが広まってきたのか、安価なものも増えてきていますが、安いものは注意書きに本締め不可と書かれていたりします。
実際に使った訳ではないので、どのくらいの所まで力をかけられるのかはわかりませんが、仮に早回しにしか使えないとしたら、工具として微妙ですよね。(実際は壊れても保証しないですよということでしょうが)
DEEN・スイベルラチェットのまとめ
以上が僕がDEENのスイベルラチェットを使ってきた感想になります。
「かなり気に入っている工具」なので少し長くなってしまいましたが・・・
スイベルラチェットを検討していたり、もっと使える工具が欲しいと思っている方にはお勧めできます。買って後悔はしないと思いますよ!