ついにこのときがやってきました。2年に1度のイベント「車検」です。
今回僕は「ホリデー車検」にお願いして車検を通しました。
今回の記事はこのような人向けに書いています。
・車検費用を少しでも安くしたい
・基本的な整備は自分でできる
・バイクを預けての「乗れない期間」があるのはイヤ
250cc以上のバイクでは車検が必要ですが、みなさんはどこで車検を通しますか?
1:買ったバイク屋にお願いする
2:用品店など車検を代行してくれる場所にお願いする
3:自分で陸運局に行きユーザー車検を通す
いくつか選択肢はありますが、1番多いのは「買ったバイク屋さんにお願いする」ではないでしょうか?
通常は車検と同時に「点検・整備」を行なう事が多いと思います。
確かに「自分で整備をしない人」にはいいと思います。
やはり乗りっぱなしでは調子が悪くなってしまいますので、2年(新車は3年)というタイミングでプロにおまかせして整備するのはバイクの寿命を延ばす意味でも大事です。
ですが、僕のように「基本的な整備は自分でする」という場合は少し話が変わってきます。
というパターンです。
車と違いバイクは整備しやすいですからね。(場所や道具的にも)
「カスタム」ではなく調子を維持するための「整備」となると、そこまで難しい整備は少ないので、自分でやられる方も多いのではないでしょうか?
「バイク整備」を自分で行なうと、維持費が安くなる話はこちらで詳しく解説しています。
ユーザー車検の場合、費用の目安は 「約20000円〜」です。
お店に頼むと「点検・整備」も込みで「約50000円〜」くらいの所が多いです。
※これは直す場所が何もなかった場合です。車検適合しない部品や箇所があればその都度金額は増えます。
なんやかんや整備が付属するとトータルで「80000円〜」になることも少なくありません。
仮に車検を一般的なお店に頼むと、法定費用(自賠責など)を除いた約30000円を「車検代行・点検・整備」に払っている形になります。
※追加費用がなかった場合。
確かに自分で整備しないのであればいいと思いますが、自分で整備する場合その費用がもったいなく感じます。(自分で整備できるならですよ!)
なので僕は学生の時に調べまくりました(笑)
学生の時って1万円の重みが違うじゃないですか?少しでも安くしたかったんです。
1番安く上がるのは自分で通す「ユーザー車検」なのですが、問題は「平日しかやっていない」という点です。
学生は平日に授業があるので・・・平日は仕事で行けない人も多いと思います。
また、自分で整備できると言っても「車検に通るための整備」と「通常使用のための整備」は若干異なります。(光軸や寸法を調整する必要があるため)現地に行って、落ちるとまたやり直しですから僕はパスしました。
こんな条件にぴったりなのが「ホリデーバイク車検」でした。
目次
ホリデーバイク車検の特徴
今までバイク屋から用品店まで「いろいろな場所」で車検を通してきました。
僕が感じた「ホリデーバイク車検」の特徴は以下の通りです。
1:他店にくらべ、「圧倒的に安い」
上記の通り、ホリデー車検では車検費用が他のお店に比べ「¥20000円」ほど安いです。その代わりに整備費用は含まれていません。
「自分で整備する」場合にぴったりです。
ですが、「点検」はきちんと行ってくれます。
「近々交換が必要になる場所」などはプロの方がしっかりと教えてくれました。
2:即日(1時間)で終わる
早いです。めちゃくちゃ早いです(笑)
「ホリデー車検」は完全予約制です。事前に予約しているので待ちません。
通常のお店(バイク屋など)ではバイクを陸運局(国の施設)に持っていって車検を通過させます。整備してから車検に持って行くので当然1日ではできませんよね。
そうなるとバイクをお店に預けることになるのですが、お店の混み具合によっては1週間〜2週間かかることも普通です。
その間バイクに乗れないのもつらいですが、預けるということは帰りはバイクに乗れません。
公共の乗り物で家まで帰ることになります。車検完了後に受け取りに行くときも同じです。
これは僕の経験なんですが、バイク屋さんや用品店って駅の近くにない事が多くないですか?スペースも必要ですし、わざわざ家賃の高い駅前に店舗を構える必要ないですもんね。
駅から遠いとバスや電車を乗り継いで家まで帰ることになりますが、これって結構面倒なんですよね。
ホリデー車検の加盟店は国から指定された民間車検場です。
なので、陸運局に持っていかないで自社の工場で車検を通すことが出来ます。だから早いんですよね。(ちなみに公式では1時間となっていますが、僕は朝1で予約したのでもっと早かったです。)
「1時間」で車検が完了するのはめちゃくちゃポイント高いです。
3:立ち会い車検
バイクや車をお店に預けて整備する場合、こんな疑問を持ったことはありませんか?
疑うのはよくないですが、バイク(車)や壊れた部品を見ずに、明細書だけ見せての説明ではこう思ってしまうのも無理ないですよね?
使用不能な部品を交換するのはわかります。
でも「まだ使えるけれど、交換したほうがいい」こんな場合の対処は予算やその人の感覚によって異なります。
例えば、レースをやっている人などはバイクのエンジンを開ける事が多いです。そのたびにガスケットを全て交換していたらお金がかかってしかたないので、裏返して再利用したりします。※普通はやっちゃ駄目ですよ。オイル漏れしたりします。
上の例は少し極端ですが、ホリデーバイク車検では「立ち会い車検」となっていて、バイクを見ながら説明してもらえます。
これにより「過剰整備」にならず金額を抑えたり、お客の予算に合わせた予防整備を可能にしているようです。(僕の場合、今回は整備が必要な場所はありませんでした。)
ホリデーバイク車検の流れ
前回もこちらで車検をお願いしたので、車検時期が近づくとハガキが届きます。
①HPから予約
ホリデー車検は完全予約制なので予約必須です。
・ホリデー車検 ※(予約はこちらからできます)
・ホリデーバイク車検 ※(公式ページに飛びます)
②ホリデーバイク車検で必要な持ち物
・車検証
・納税証明書
・自賠責保険証明書
・車検費用
・車検ガイドブック(予約すると郵送で届きます。当日受かるためのポイントがチェックリストになっていました。)
・印鑑(今回は使用しませんでした。)
ここらへんは他のお店でも同じですね。
③当日バイクで予約した店舗へ行く
車検に受からない部品がある場合は対処してから向かいましょう。
今回は東所沢店にお願いしましたが、目立つ看板があるので近くに行くとすぐわかります。
④店舗で受付(同時に検査が始まる)
必要書類を渡したり、サインしたりします。特に難しいことはないです。
あとは検査が終わるまで待つだけです。スマホ弄って待ちましょう。
⑤検査員(整備士)から説明
バイクの状況説明があります。
僕の場合何も問題はありませんでした。
⑥お金を払って終了
ここまででだいたい1時間程度です。
車検証やナンバープレートに貼るシールは後日届きます。(郵送か、貰いに行くか選べます)それまでバイクに乗る時は、「保安基準適合標章」というものを持ち運びます。
「自分のバイクが車検に受かるか”不安”」な人へ
もし受からなかったらどうするの?」
こんな風に思う方もいると思います。というか僕がそうでした。そこでいくつかお店の方に聞いてみました。
車検に受からない場所がある場合、「当日現場で整備して対処できるもの」は整備してもらえるようです。
ですが現場で対処できない場合は、家に帰り適合させてから再チャレンジ・もしくは車両を預けての整備になります。
自分で持ち帰って適合させる場合は追加費用はかからないそうです。
予約した段階で不安があるなら、事前に連絡して工場(店舗)に行き「受からない場所があるかどうか」確認してもらうこともできるとのことでした。
不安がある人はツーリングがてら、事前に見てもらってもいいですね。
「ホリデー車検」って構造変更できるの?
車だとあまりありませんが、バイクでは「構造変更」を行なう人も多いのではないでしょうか?
なぜなら、ハンドル交換などで寸法が変わると構造変更をする必要があるから。
(寸法に関しては詳しく↓で解説します)
構造変更は陸運局(ナンバープレートの管轄)で行なう必要があります。
ホリデー車検でも出来ないことはないですが、車両預かりになり即日での車検とは行きません。
※ハンドル交換など寸法の構造変更の場合です。
ブレーキをドラムからディスクに変更したり、エンジンを違う車種から載せ替えたりすると改造申請が必要になります。寸法の変更と違い書類制作とても大変です。金額と時間がかかりますし断られるかもしれません。
寸法に注意!「車検に受からない理由として多いです」
「マフラーの音が大きすぎると車検に通らない」のはみんなわかりますよね。
意外と見逃しがちなのが、車両の寸法です。今まで車検時に苦労してきたポイントです。
バイクは車検証に寸法が記載されています。「高さ」「幅」「長さ」が指定されています。
「高さ」は「+−4cm」までは許容されます。
ミラーを除いた1番高い部分で、ネイキッドバイクでは「フロントブレーキのマスターシリンダーのタンクの蓋」が該当します。
カウルのあるバイクでは「スクリーン」が該当することがあります。
「幅」は「+−2cm」まで許容されます。
ハンドルの左右バーエンド部分で測定します。セパハンの車両ではレバーの両端で測定します。
「長さ」は「+−3cm」まで許容されます。
車体を真横から見た時に前方と後方に最も出っ張っている部分で測定します。タイヤと思いきやリアはフェンダー(僕の場合ナンバープレートの先の反射板でした)であることが多いです。
↑を見るとわかりますが、「ハンドル」を交換すると車両の「高さ」と「幅」が変わります。(ネイキッドバイクの場合)
リアフェンダーをフェンダーレスにしたり、社外品に交換すると車両の「長さ」が変わります。
交換している方は要注意です。
※ちなみに僕はリアサスをレイダウンしているので、車高が少し下がっているのですが許容範囲内でした。
許容範囲以上に数値が変わってしまっている場合は「ノーマルに戻す」か「構造変更する」必要があります。
よく考えてカスタムしましょう!
スーパートラップマフラーって車検受かるの?
シングルエンジンのバイクに付けられることが多いスーパートラップマフラー。
このマフラーは車検に通るという意見や「側方排気」のため車検に通らないという意見の両方がネット上に見られます。
スーパートラップマフラーは後端に取り付けた「皿(ディスク)」の隙間から排気されます。
「皿」の枚数を増やせば「隙間が増える」ので抜けがよくなりますが、同時に音が大きくなります。
結論から言うと、スーパートラップマフラーは車検に通ります。
法律が変わり、側方排気が違法ではなくなりました。検査員の方に聞いたので間違いないです。(車もマフラーの側方排気がOKになった)
少しややこしい質問だったようで、検査員数人の方がたが集まって書類を調べて教えてくれました(笑)
※ただ引火の可能性を指摘されると落とされる事もあるようです。スパトラはダウンマフラーが多いですが、UPタイプのマフラーでウインカーが焦げているバイクがたまにありますよね。側方排気であんな場所があるとNGだそうです。
とは言え、音量と排気ガスの問題はあります。
側方排気がOKでも音量規制(年式によって異なります)や排ガス規制に引っかかると車検には通りません。
皿の枚数で音量は調整できるにしても、排ガス規制は新しい車両では通過するのが難しいかもしれませんね。
ただ「スーパートラップマフラーだから」という理由で落とされることありません。
(僕も次回はスパトラで車検に挑もうと思います。)
ホリデーバイク車検のまとめ
金額:他店より約20000円くらい安い
期間:即日(1時間程度)
立ち会い車検:「過剰整備」にならず安心できる
・ホリデー車検 ※(予約はこちらからできます)
・ホリデーバイク車検 ※(公式ページに飛びます)
・基本的な整備は自分でできる。
・平日は仕事があるからユーザー車検は難しい。
・できるだけ安く車検費用を抑えたい。
このような人にはおすすめです。
「車検のあるサイズのバイク」は趣味の要素が強いですから、ある程度自分で整備する人も多いと思います。
こちらにも書いていますが、自分で整備できるならホリデー車検を利用すると「車検にかかる整備費用」も安くすることができます。
僕は次回もお願いしようと思っています。
それでは!