今更ですが、先日バイクに「USB充電器」を取り付けました。
今まで乗ってきたバイクには全ての車両に付けているので、取り付けるのは6回目です。
慣れてしまうと難しい作業ではないのですが、「電装系」のカスタムは最初手が出しにくい部分もあります。
ですので今回は「バイクにUSB充電器」を取り付ける方法について解説します。
この記事はこんな方におすすめ
- バイクに「USB充電器」を付けたいけど、素人でもできるのかな?
- USB充電器の取り付けに「数万円」も出すのはちょっと・・・
- スマホを「急速充電」するにはどれを選べばいいんだろう?
この記事は上記のような人向けに書きました。
別記事に「オートバイで使う配線方法」の記事も書いています。
この記事と合わせて読めば、初心者・素人でも「USB充電機」の取り付けはできると思います。
[脱失敗!]バイクの配線方法「基本の3パターン」を解説します。
目次
USB充電器取り付けの工賃はいくら?
「USB電源の取り付け」をバイク屋さんや用品店にお願いした場合の工賃はいくらくらいなのでしょうか?
バイクの種類によって異なりますが、「5000円〜10000円」くらいが相場です。
(カウルの脱着やタンクの脱着の有無によって工賃は変動します)
充電器が2〜3000円くらいなので、ネイキッドバイクで10000円でお釣りがでるくらいですね。
2輪館 ピット作業工賃表 (クリックすると2輪館公式サイトに飛びます)
※バイク屋さんや用品店では「持ち込みでの取り付け」を受け付けていないことが多いです。
(もしくは割増工賃)
ネットで買うより部品代が高くなることが予想されます。
自分で作業すると「工賃が掛からない」+「ネット通販で安く買える」ので工具や部品を購入したとしても、安く上がります。
一度作業すれば元を取れると思っていいでしょう。
参考までに今回の作業で使った部品・工具はこちら
・USB充電器が1800円
・電工ペンチセットが1298円
・電源分岐ハーネスが382円
amazonにて、合計で3480円でした。(2021年9月)
補足!「急速充電」に対応したものがおすすめ
最近のスマホは急速充電に対応しています。
また技術の進歩によりナビなどのアプリの性能も上がりましたが、消費する電力も増えています。
見た目は同じでも、昔のUSB充電器は供給できる電力が少ないんですね。
詳しくは↓の記事にまとめましたが、今からUSBの充電器を取り付けるなら「急速充電」に対応したものをおすすめします。
バイクで「急速充電」を可能にするには?[シガーソケットor充電器]
バイクでUSB充電器を使うシーンは「充電しながらナビを使う」ことがほとんどだと思います。
古いもの(5V1A=5W)の充電器では充電が全然進みません。
「ナビを使用しながらの充電」でストレスなく充電するためには、電力(W)に注目しながらUSB充電器を選びましょう。
取り付ける配線は「キーONで電気が流れる所」
バイクから電源を取るためにはいくつか方法があります。
1番簡単なのは「バッ直」と呼ばれる方法でバッテリーの+と−に直接つなぐ方法です。
すごく簡単ですが、この方法には大きな問題点があります。
それは「キーOFFでも充電される」ということ。
※エンジンが止まっているときにUSB充電器から充電すると、「バッテリーから電気が吸い出されている」状態になります。
そのままにしておくと、バッテリーが上がってしまいます。
「充電していること」を忘れてそのままにしていると、バッテリーが上がりエンジンが掛からなくなります。
昔のキャブ車では「押しがけ」でエンジンを掛けることも出来ますが、最新のインジェクション車ではそれも難しいです。
キックがついていればなんとかなりますが、ほとんどの車両には付いていません。
よほど特殊な理由がない限り、「キーをONにした時に電気が流れる場所」から電源を引っ張ってくるのが基本です。
「キーをON」にしたときに電気が流れる場所ってどこ?
キーをONにしたときに電気が流れる所はいくつかあります。
・ヘッドライト
・テールランプ
・ホーン
・メーターの照明
などです。
上記の場所は目視で確認できます。(キーをONにしたら、ヘッドライト点きますよね)
あとは配線図(サービスマニュアルについてます)を見て確認することもできます。
ポイント
※サービスマニュアルには配線図がついています。
自分でバイクをメンテナンス(整備)するなら持っておきたい「整備書」です。
メーカー公式の整備書なので整備のやり方が詳しく書いています。
当然ネットで調べるよりも、何倍もわかりやすいです。
ヤフオクなどで安く出品されている時に買っておきましょう。
配線図がない場合はテスターでしらべよう!
配線図がなく、どの配線を選べばいいのかわからない時は「テスター」を使います。
バイクの電力は12vなのでダイヤルを20に合わせます。
赤(+)を測定したい配線に接触させます。(配線は皮膜がついているので端子の金属部分に接触させます。)
黒は−なので、放電できるならどこでもいいです。
エンジンやフレームなどの金属部分で電気が流れる場所に接触させます。
左の写真では「キーOFF」なので電気が流れていません。
右の写真では「キーON」ですので、電気が流れています。(通電時の抵抗により多少誤差はありますが、約12Vの電気が流れています)
このようにテスターを使えば、電気が流れている場所を判別する事ができます。
車体への取り付け
上記のサービスマニュアルなどを使用して「キーON」で電気が流れる場所を探します。
その配線に割り込ませる方法で「配線を分岐」させます。
[脱失敗!]バイクの配線方法「基本の3パターン」を解説します。
こちらの記事にある「割り込ませる方法」を参考にしてください。
ポイント
※CB400SS・CL400の場合、緑がアース、茶色がメーター照明です。
今回の車両では「緑:アース」「茶色:メーター照明の+」なのでこの2本に割り込ませます。
僕の車両はメーターを社外品に交換しています。
「車体側の配線」と「メーター側の配線」をカプラーで接続できるよう作り直しています。
その場しのぎでギボシ端子等で接続すると、整備性が悪くなってしまいます。
そのときにアクセサリー用の電源(+と−)を取れるようにしているのでそこに接続しました。
※USB充電器の取り付けに関しては、ギボシ端子での接続で問題ないです。
バイクにUSB充電器を取り付ける方法 〜まとめ〜
☑用品店などにお願いした場合、相場は5,000円〜
☑使用する道具は一度作業すれば元を取れる
ポイント
・電源を取るのは「キーON」で電気が流れる所
最近はツーリングで「スマホをナビ」として使うのが一般的です。
バッテリー残量の問題が解決しますから、ツーリングライダーには必須とも言えるカスタムですね。
難易度も高くはないので、初めてのカスタムにおすすめですよ!
※今回使用した道具・部品はこちら