バイク整備・カスタム

誰でもできる、バイクのプラグコードの交換方法を解説します[簡単]

2021年5月27日

プラグコードの交換方法を解説

先日倉庫から、ノロジーのプラグコード(ホットワイヤー)を発見しました。

プラグコードはイグニッションコイルからプラグに電気を送ります。

古い車両では、コードがカチカチになっていることも多いですし、電気が上手く通電せずエンジンがかからなかったり不調の原因になったりします。

本来は数年での交換が推奨されている部品なんですが、通常使用では数年程度で劣化を体感することはほとんど無いと思います。

そのせいで使い続けてしまうんですよね。

今回は「純正のイグニッションコイル」に「社外品のプラグコード」を取り付ける方法を解説します。

プラグの仕組みについてはこちらを参考にしてください。

DENSO プラグの基礎知識

この記事はこんな方におすすめ

  • プラグコードの色を変えたい
  • 不調の原因はプラグコードかもしれない
  • ノロジーなど強化されたプラグコードを使いたい

プラグコード交換について

パーツリストで確認。3がプラグコードとイグニッションコイル
パーツリストで確認。3がプラグコードとイグニッションコイル

パーツリストを見る限り、純正部品では「イグニッションコイルとプラグコード」が組み付けられた状態で販売されているようです。

プラグコードを社外品に交換する方法は2つあります。

イグニッションコイルと接続されている場所から交換する方法(プラグコードの根本から)
②ジョイントを使い古いプラグコードと新しいプラグコードを途中で接続させる方法

古いプラグコードの一部を使う取り付け方法では、リスクが残ってしまいます。(一部とは言え、古いプラグコードを電気が通ることになりますので。)

今回は「プラグコードの根本から交換する方法」で交換していきます。

カワサキ車など、一部のバイクでは「キャップでプラグコードを取り付けられる」ようになっており、交換が簡単なモデルもあります。

1:古いプラグコードを取り外す。

古いプラグコードは簡単に外せる
古いプラグコードは簡単に外せる

ほとんどの場合、プラグコードは差し込まれているだけの事が多いです。

ねじ込んだ後、熱収縮チューブで取れないように補強してあります。

再利用はしないので、カッターなどで熱収縮チューブに切り込みを入れた後、引っ張れば簡単に取れます。

イグニッションコイルのプラグコードと接続する部分は「返し」のような構造になっているので、ねじ込んだだけでも簡単には取れないです。(もちろん引っ張れば取れます。)

2:車両に取り付けてプラグコードの長さを決める。

一度車両に仮組み。必要な長さを決めます。
一度車両に仮組み。必要な長さを決めます。

汎用品はいろいろな状態に対応できるように「余裕を持った長さ」で作られています。

そのまま取り付けると長過ぎるので、取り回しが大変です。

手間ですが、一度車両に仮組みして必要な長さを測定しましょう。

余計な部分はカットします。

こういった「細かな部分の積み重ね」が大切です。
調子のいいバイクに仕上げるなら、手間を惜しまないようにしましょう(笑)
「急がば回れ」です。

これは「プラグコード交換」以外の作業でも同じです。

特に「電装系の整備・カスタム」は丁寧に作業しましょう。

3:プラグコードの径とコイルの差し込み径を確認する。

プラグコードを差し込む部分
プラグコードを差し込む部分

社外品のプラグコードは、太さが何種類かあります。

純正ではちょうどいいサイズに設計されています。

社外品に交換する場合、「サイズの合っていないプラグコード」を差し込むと取れやすいです。

できればイグニッションコイルの差し込み径よりも少し太いプラグコードを購入しましょう。

カッターで周囲を削りながら「ギリギリ差し込める太さ」に加工してからねじ込むのが理想です。

参考

僕はプラグコードとイグニッションコイルの接触不良によって、「突然エンスト」する症状に数年間悩まされました。特にシングルエンジンのバイクでは振動が大きく、しっかりと取り付けないと不具合が出やすいです。

バイク屋さんも「症状が出るとき・出ない時」があると判断しにくいです。

4:接着剤をつけてからイグニッションコイルにねじ込んでいく。

接着剤をつけてからねじ込んでいく
接着剤をつけてからねじ込んでいく

接触不良を防止するために、接着剤を取り付けてからイグニッションコイルに取り付けていきます。

ねじ込んでいけばOKです。

イグニッションコイルはエンジンに近い場所に取り付けるので、熱を考慮して熱に強い接着剤を使います。

プラグコードとコイルを接続してからでは「熱収縮チューブ」をセットできません。

先に「熱収縮チューブ」を通しておきましょう!

5:熱収縮チューブで最後に補強する。

熱収縮チューブで補強する
熱収縮チューブで補強する

純正と同じように、取付部を熱収縮チューブで補強します。

雨水などが入るのを防ぐ効果も期待できますし、しっかり固定できるので接触不良防止にもなります。

熱収縮チューブは、配線加工などでも使うのですが、「量よりもいろいろなサイズ」が必要になることが多いですのでこういったセットを買っておくと便利ですね。

ここまでできたら後は車両に取り付けるだけです。

バイクのプラグコードの交換方法 〜まとめ〜

今日はプラグコードの交換方法について解説しました。

古い車両(発売から10年程度経過したモデル)では、プラグコードはカチカチですし、調子が悪い原因がプラグコードにあるかもしれません。

この際、あやしいから交換しておこう!

こんな理由から交換を検討している人もいるかもしれませんね。

作業自体は難しくありません。

が、やっつけ仕事で取り付けると後々トラブルになって面倒なので丁寧に作業しましょう。

今回の作業で使用した部品はこちら↓

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