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「スーパートラップマフラー」のキャブレターセッティング 

2021年8月21日

キャブレターセッティング

こんにちは。

最近は猛暑と連日の雨でなかなかバイクに乗れていませんが、昨日久しぶりに晴れ間があったので夜、涼しくなってから少し乗ることにしました。

さすがに日中は暑くて厳しいです。(ちなみに僕は以前リッターバイクに乗っていた際、真夏の昼間にツーリングに行った際熱中症になったことがあります。大排気量空冷エンジンで真夏の渋滞に巻き込まれると地獄です。(笑)油温計は140℃くらいをさしていました。バイクにも人にも厳しいですよね。)

今日はマフラー交換後のキャブレターセッティングについてです。

オートバイのカスタムとして定番のマフラーの交換。

自分の愛車をカスタムするのに社外品を取り入れる人は多いのではないでしょうか?
一番の変化は音ですが、見た目はもちろん軽量化にもつながる事が多く人気のカスタムです。


管理人は歴代の愛車を合計すると10本以上のマフラーを交換してきました(笑)やはり自分の愛車にはお気に入りのマフラーを取り付けたいものです。

よっぽど特殊なマフラーでもない限り、マフラーを交換後にセッティングをイジらなくてもエンジンは掛かると思います。

ですがキャブレター車の場合、「マフラーやキャブ、エアクリーナー」などを純正から変更した場合、セッティングが確実に変わります。
(大型バイクなどパワーのある車両では、セッティングがずれていても走ってしまうので気が付きにくいかもしれません。)

以下の症状がある場合は要注意ですよ!

アイドリングが不安定になった。

低回転のアクセルの付きが悪くなった。

高回転まできれいに回らない(途中で息継ぎする)

マフラー交換後のキャブレターセッティング(今回は「パイロットスクリュー」の調整です。)について解説していきます。

キャブレターはとても精密な機構です。「ガソリンや空気の通り道」などを傷つけてしまうとパット見きれいでも、その部品が使えなくなってしまう事も珍しくありません。

整備の経験がない方がキャブを分解すると、元に戻せなくなってしまう可能性があります。(外見上は戻せても内部を傷つけてしまうなど)

なので分解してもOHやセッティングではなく、外部からアクセスのできる「パイロットスクリューの調整」について解説します。



「CB400SS」では年式により排ガス規制対策として、PSが触れないようになっています。(マイナスネジではなく特殊なDネジになっている)外すには専用工具が必要です。キャブ自体は「CL400」と同じなので、スクリューをCL400のものに交換することで触れるようになります。

パイロットスクリューとは?

キャブはガソリンと空気をエンジンに送る訳ですが、その量を決めている機関が3つあります。

「メイン」「スロー」「パイロット」の3つです。

キャブについてはこちらがわかりやすく解説していますので参考にしてみてください。

アイドリング不調や始動性不良ならパイロットスクリュー調整!  (WEB!KE MAGAZINEに飛びます。)

ざっくりまとめると、マフラー交換であったり街乗りでの不調は「パイロットスクリューが大きく関与している」と言えます。

スーパートラップマフラーについて

スーパートラップマフラー
スーパートラップマフラー

僕の車両はマフラーがスーパートラップマフラーに変わっています。(昔すごく流行ったマフラーです)

スーパートラップマフラーは通常のマフラーとは少し構造が違います。

マフラーの出口に「皿」と呼ばれるディスクを複数枚取り付けます。標準だと4〜5枚程度ですが、取り付けるボルトを長いものに変えれば10枚以上取り付けることも可能です。

この「皿(ディスク)」の間には少し隙間ができるようになっており、「皿(ディスク)」の枚数を変更することでマフラーの抜けを調整することができます。

通常の社外マフラーでは、「抜け」を調整することはほとんど出来ないのでキャブレターのセッティングで調整することになりますが、スーパートラップマフラーではキャブレターに加えマフラー側でも調整することが出来ます。

チューニングエンジンなど、キャブやエアクリーナーの変更がある車両(空気とガソリンの量が多いセッティング)では皿(ディスク)を増やすことで対応できます。

純正のキャブ、エアクリーナーの装着車両では、皿(ディスク)の枚数を抑えることで、車検適応マフラー程度の抜けに抑えることもできるのです。

「抜けの良さ」はマフラーの音量にも関与するので、皿(ディスク)を増やしすぎると「爆音」になってしまうので注意です。

僕は去年の冬にこのスーパートラップマフラーを装着したのですが、今年の春に皿(ディスク)の枚数を1枚減らしました。

それに伴い、低速域のトルクが増えて満足していたのですが、夏になりセッティングが少し濃くなってしまったようです。

[CL400][CB400SS]のパイロットスクリューの調整

「CB400SS」「CL400」のパイロットスクリューは赤○の部分
「CB400SS」「CL400」のパイロットスクリューは赤○の部分

僕の症状は、アクセルを全開にしたときに少し加速がもたつく(回転数の上がりにワンテンポもたつく)のと、極低回転からアクセルを煽ると回転がついてこない症状です。

(僕の車両はメインジェットも交換されており、全開時の症状はこれが原因だと思います。メインジェットの交換はキャブを開ける必要があるので後回しです。)

普通にバイクに乗る際に影響が大きいのは「極低回転」の症状です。アクセルを少し開けたとき、微妙な調整についてこないと運転が疲れます。

なのでまず、「パイロットスクリュー」の調整を行い極低回転域の改善を目指します。

ちなみに僕の車両はマフラーの変更前はリッター27キロくらいは走っていました。今のパッケージ(スパトラマフラー+純正エアクリーナー)だと調子よくて25キロ、街乗りが多いと23キロ程度なのでやはり燃料が濃いようです。

パイロットスクリューはマイナスドライバーで調整しますが、通常は締め込んだところ(軽くです)からネジを戻して調整します。どのくらい戻すかによってスロットル全閉(アイドリング)付近での燃料の量が変化します。

パイロットスクリューを緩めると→燃料が濃くなる
パイロットスクリューを締めると→燃料が薄くなる

※エアスクリューはまた別物です。
エアスクリューは緩めると空気の通る量が増えるので燃料は薄くなります。逆に締めると燃料が濃くなります。

パイロットスクリューとは逆の変化なので混同しないよう注意です。

大体のバイクで2回転戻しくらいが多いようです。

ちなみにCB400SSのマニュアルでは→1回転と7/8回転戻し。CL400のマニュアルでは→2回転と1/4回転戻しとなっています。

CL400とCB400SSは共通のサービスマニュアルなのですが、年式によって少し差があるようです。(排ガス規制などが影響していると思われます。)

それでは調整していきます。

通常のドライバーは入らないのでスタッビドライバー(短い)を使う。
通常のドライバーは入らないのでスタッビドライバー(短い)を使う。

調整にはこのような短いマイナスドライバー(通称スタッビドライバー)を使用します。

どこまで回したか分からなくなってしまうので、ドライバーに印をつけておくと調整しやすいですよ!

(このバイクは単気筒なのでこのようにアクセスできますが、四気筒のエンジンではまず出来ません。その場合、キャブを取り外すかパイロットスクリュー調整用の特殊ドライバーを使用する必要があります。)

キャブドライバー↓

まず前提としてエンジンが温まった状態で調整します。

エンジンに触れるとやけどしてしまうので、グローブをつけて作業しましょう。

締め込んだ場所から緩める方向にネジを戻して行きます。(締め込むときは軽くです。ギュウギュウに締め込むとスクリューやキャブ本体を損傷してしまいます。)

ネジなので緩めすぎると走行中に脱落する可能性があります。基本は1回転と1/2戻し〜3回転戻しくらいの間が多いです。

僕の車両のセッティングについて

僕の車両は「エンジン」「エアクリーナーBOX」「マフラー」などいろいろな部分に変更点があるので、同じように調整してもセッティングが合わない可能性があります。

ですが、調整の方法は同じです。少しづつ調整をしながら一番調子がいい場所を探してみてください。

2回転と1/8戻し:低回転域でアクセルについてこない。加速時にゴボつく感じがする

2回転戻し:↑より良くなったが、まだ加速時に不満が残る

1回転と7/8戻し:加速時のゴボつきはほぼ気にならない。アイドリング付近でのブリッピングについてこない。

「2回転戻しと1回転と7/8戻しの間」:「2回転戻し」と「1回転と7/8戻し」のいいとこ取り。今日試した中で1番調子がいい。

今日試したなかでは「2回転戻しと1回転と7/8戻しの間」が1番調子がいいので、これで様子を見てみます。

今までのセッティングに比べ、燃料は薄くなっているので燃費も良くなるはずです。

次回遠出した際に、燃費を計測してみます。

季節によるセッティングのズレについて

冬は空気が乾燥していますが、夏は湿度が高く大気中の空気の密度が変化します。

冬のセッティングのまま夏になると少しガソリンが濃くなります。

(ちなみに、同じ原理で標高の高い場所に行くと調子が悪くなる場合、燃調が濃い可能性があります。)

通常はあまり気にならない程度ですが、僕の場合マフラーの皿の枚数を減らしていることも影響しているようです。

以前のセッティングは冬(1月)に今より皿が入っている状態でしたので、今回燃料が濃くなるのは想定内でした。

キャブの内部を触るわけではないので、整備に慣れていない人が触ってもいきなり壊れたりはしないはずです。

社外マフラーに交換している人で、「冬に比べ調子が悪い」「標高の高い場所に行くと調子が悪くなる」人は試してみる価値あると思いますよ!

それでは!

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