今「中・小型バイク」が大幅に値上がりしています。
大型バイクは新車価格が中型(小型)バイクに比べ高いです。
しかし中古バイクに限って言えば「大型と中型」の値段がそんなに変わりません。(もちろん車種によります)
それは一体なぜかというと・・・中型:小型バイクの需要が高まっているから。
☑この暑さで最近はバイクに乗っていない・・・
☑社会人になってバイクに乗る機会が激減・・・
☑故障してから放置している・・・
このような方は要チェックですよ!
注意ポイント
オートバイに限らず機械は、「動かさないこと」が一番状態を悪くします。
バイクにたくさん使用されている「ゴム部品」は経年劣化により、ヒビ割れや亀裂が生じていくものです。
今は何の問題もなく動いている車両も長期間放置していると、トラブルが発生することがよくありますよね。
目次
中古バイクの価格が上がっている理由は・・・
1:世界的な半導体不足
某感染症や世界情勢などにより、世界的に半導体が不足しています。
そのため、車やバイクに限らず半導体(電子回路)を使用した製品の供給が遅れています。
ちなみに・・・
「半導体」というのは、「絶縁体(電気を通さない)」と「導体(電気を通す)」のちょうど間。
つまり、電気を通したり通さなかったりするものを言います。
車やバイクに限らず、昨今の電気製品には必ずと言っていいほど必要になる部品です。
車では納車に1年以上かかることも珍しくありません。(ランクルなんかは4年待ちらしいですからね・・・)
そのため、新車のオートバイも納車までの時間が非常に長くかかっています。
新車が手に入らない(手に入るのに時間がかかる)のに伴い、中古バイクの需要が高まっています。
2:某感染症によりバイクの人気が高まっている
もう某感染症のニュースにも慣れてしまいましたが、「3密」というワードが社会現象になりました。
そんな昨今では、周囲の人との接触なく楽しめる趣味としてバイクの人気が高まっています。
教習所では2輪免許の教習が3ヶ月~6ヶ月待ち(申し込んでも初めてバイク教習を受けるまで)だとか。
コロナ渦で「初めてバイクの免許を取得&バイク購入」するユーザーが増加しています。
そういった人たちはいきなり大型車を購入する人より、まず中型バイクを購入する人が多いですよね。
昔のバイクブームでは「速く走る」ことがステータスでしたし、大型車や速い(レプリカなど)車両が人気でした。
しかし今は「3密にならない趣味」としてツーリングやキャンプと共に楽しむユーザーが多いようです。
3:250ccクラスや中型のバイクは維持費が安い
円安による様々な商品の値上がりや賃金の問題などからも分かりますね。
現在の日本人には「お金がかからない」ということが重要なポイントです。
そういった点では、「中型:小型バイク」という趣味はうってつけですよね。
特に250ccクラスでは車検がありませんので、維持費がかなり安く済みます。
400ccには車検があります。
ですが、新車販売価格を見ればわかりますが、大型バイクは高価な車両が多いです。
新車価格が高価ということは部品代や、維持に必要なメンテナンスにかかる費用もかさみます。
そんな事情もあり、今中古バイク市場(特に中型:小型)では大幅な値上がりが起こっています。
このサイトで解説することの多い「CB400SS」に例えるとこんな感じです。↓
上記のページで現在の相場価格と新車価格がわかります。
ちなみに記事執筆時の価格は・・・
☑中古平均価格「55、2万円」
☑新車価格「51、3万円」
ポイント
cb400ssは最終モデルが2008年式ですので、14年落ち以上のバイクです。
にもかかわらず、新車価格を超えている車体も数多くあります。
中古バイクを探している側からすると、新車から14年落ちでありながら新車以上の価格を支払うのには抵抗がありますよね。
車の場合、新車から10年ほど経つと車両の価値を大幅に下がります。
※一部の人気車を除く。
もともと車に比べ、オートバイは「製造年から月日が経っても価格が下がりにくい」です。(年月よりも、車両の状態と人気に左右されることが多いです。)
購入を検討している側からすると、「値上がり」は残念な話ですが、売却を考えているなら今は絶好のチャンスとも言えます!
バイクの売却を考えているなら、相場が高騰している今がチャンス
昨今のバイクブームに伴い、中古バイクの価格が上昇しています。
つまり、売却するなら今は高値がつく可能性が高いということです。
これは調子の良い車両に限ったことではありません。
ポイント
☑以前は調子が良かったが、しばらく放置したらエンジンが掛からなくなった。
☑故障したまま放置している。
☑部品取りとして、解体待ちの状態・・・
このような状態でも、思った以上の価格がつく可能性があります。
中古部品・カスタムパーツの流通価格も上がっている
僕は以前このような記事を書きました。
この中で、維持費を抑える方法として自分で整備を行うことで「中古部品」を利用し、工賃を浮かせるといった方法を解説しています。
ヤフオクなどのオークションや、中古部品の通販サイトを利用し比較的安く部品を調達するわけです。
しかし、そんな中古部品市場にも変化が起こっています。
もちろん車種や部品の状態にもよりますが、全体として相場が上がっています。
これが何を意味するかというと、バイク本体だけでなく、部品の需要も高まっているということ。
つまり、バイク本体では走れない状態であったとしても部品単位で考えれば「欲しい!」と考える人がいるのです。
バイクの買取業者としても販売経路が増えますし、部品自体の流通相場が高くなっていれば高値で買い取る事ができるでしょう。
ゆくゆく車両やパーツの売却を考えているなら今はいいタイミングですよ!