ブレーキパッドが減っているので交換することにしました。
ホンダ車でよく見られるこの片押しキャリパーは大体が同じ方法で行けると思います。
少し古い年代1990~くらいの車種によく使われています。
古い車両やマイナー車では適合する部品を探すことに苦労すると思います。
ブレーキパッドなどでは、一つの車両専用ではなく、複数の車種で適合となっている事が多いです。
自分の車両で探しても選択できる種類が少ないときは、同じ部品で適合となっている他の車両で探してみると、選べる種類が増えたりしますよ!。
目次
ブレーキパッド交換
今回はデイトナのゴールデンパッドxを選びました。
定番で入手しやすいパッドです。とりあえず今回はスタンダードなものを選んで、次変える際の基準値にしようと思います。
ちなみに「CB400SS・CL400」では型番「97122」です。ホンダの型押し2ポッドキャリパーとしてよく採用されているキャリパーです。
キャリパーの取り外し
この車両ではキャリパーを外すのに、ネジを3本外します。キャリパーをフォークに止めている2本のボルトと、ブレーキホースのガイドとして止めている小さなボルト1本です。
パッドピンはキャリパーにあるマイナスネジの蓋の下についています。ここは固着していることが多いのでキャリパーをフォークから外す前に緩めておきましょう。フロントフォークから外してからキャリパーを手で保持しながら緩めるのはかなり困難です。
これらのネジを外すとキャリパーがフロントフォークから外れます。
キャリパーはブレーキホースで吊り下げるようにするとホースに負荷がかかってしまいます。タイラップや荷造り用の紐でステムから吊り下げておくといいです。
パッドピンは段付きや、ダストの固着があるとブレーキパッドの動きが悪くなるので、汚れをパーツクリーナーで除去した後磨いておきます。必要であれば新品に交換することも考えたほうがいいでしょう。
パッドの取り外し、キャリパーの洗浄
外したキャリパーからパッドピンを抜けばブレーキパッドがすんなり取れるはずです。
ここはブレーキダストが溜まっているのでかなり汚いです。
ここからは使い古しの歯ブラシなどを使い、キャリパーを洗浄していきます。
僕は食器洗い用の洗剤を薄めた水を使って洗います。(普通の中性洗剤です。)
作業中はブレーキダストでドロドロなので写真がありません。
熱でこびりついたブレーキダストは固着してなかなか取れません。どうせすぐ汚くなるのである程度で妥協しました(笑)
水洗いでもかなりきれいになります。よく見るとまだ残っていますが、こびりついた汚れは性能に影響しない部分だったので諦めました(笑)
ここで気がついたのですが、数年前にオーバーホールしてシール等は交換したものの、ブレーキダストが積もってブレーキキャリパーの動きが悪くなっていました。
せっかく外して洗浄したところなのでブレーキキャリパーがスムースに動くように調整します。
キャリパーの揉み出し
正常なら手で押し込めるのですが、動きが悪いです。ここの動きが悪いということは、ブレーキレバーを握った際の動きに直結するので、フィーリングに大きく関与します。
キャリパーピストンの揉み出しには万力(クランプ)を使います。このサイズの万力は数百円で買えますし、ホームセンターなどにも置いていると思います。
一つあると金属加工などにも使えるのでいろいろと便利です。小型なのでそこまで場所も取りません。
工具箱に潜ませておくことをおすすめします。
万力をこのようにセットして動かしていきます。
数回調整すると手でも動くようになりました。
パッドの取り付け〜ひと手間加えます〜
後はパッドを取り付けるだけです。こう見ると結構減っているのがわかります。
片押しタイプのキャリパーはパッド2枚が均等に減らない事が多いと思います。これは減っている方を新品との比較に使いました。
なんだかもったいないような気もしますが、パッドが無くなってブレーキディスクを傷つけてしまうとパッド代では済まないので余裕を持って交換します。
ブレーキパッドはヤスリで角を落としてから、裏面に鳴き防止の為シリコングリスを薄く塗ってから取り付けますます。(ブレーキディスクと馴染みやすくするためです。)
ブレーキキャリパーにはゴムのシールがあるのでゴムに悪影響のないシリコングリスを使用します。
パッドの裏面にあくまで薄くです。
間違ってもディスク面には油分が付かないようにしてください。パッドをセットしたら、後はフォークに取り付ければ完成です。
ブレーキパッドを馴染ませる
新しいパッドが馴染むまでは効きが良くないので余裕を持って運転しましょう。
CB400SS・CL400 ブレーキパッド交換 〜まとめ〜
ブレーキパッドの交換は消耗品の交換でもありますが、いいパッドに変えると簡単に効果を体感できるカスタムでもあります。
それでありながら比較的コストもかかりにくいですから、初めてのカスタムにもおすすめですよ。
以上ブレーキパッドの交換、キャリパーのメンテナンスでした。