バイクについて

[OGK RT-33]1年使ってみての感想・レビュー [比較]

2021年4月24日

OGK RT−33 1年使ってみての感想

先月でヘルメットを買い替えてからちょうど一年が経ちました。

前はSHOEIのヘルメットを使っていたのですが、内装のスポンジが崩れてきて使えなくなってしまったんですよね。

学生の頃から比べると年間の走行距離はだいぶ少なくなりましたが、一応区切りでもあるのでレビューと振り返り評価してみようと思います。

ちなみに僕が今まで使っていたヘルメットは「SHOEIのQuest」というモデルのフルフェイスヘルメットです。

金額的には今回購入したOGKのRT-33と同じくらいのものです。

メーカーのラインナップの中での立ち位置はSHOEIはエントリー向け、一方OGKはフラッグシップモデルです。

この2種類の比較になります。

僕がヘルメットに求めるもの

安全性・・・過去に何度も転倒していて「フルフェイスヘルメット」の重要性を体感しました。僕はバイクに乗るのならフルフェイスヘルメットしか使わないです。

ベンチレーション・・・フルフェイスヘルメットは安全性と引き換えに、頭全体を覆うので夏は暑いです。せめて走行時は風が入って来てほしいです。

価格・・・以前はネットで割引の効いた価格で買うことができたのですが、最近は通販でも割引が少なくなってしまいました。今回は価格を抑えたかったのでSHOEIではなくOGKを選びました。

1:安全性

これは転倒していないのでまだわかりません。

ですが、サーキット走行に必要な基準をクリアしていることから、ヘルメット自体の安全性能は問題ないと思っていいでしょう。

OGK RT-33公式ページ 公式ページに「JIS」「ECE」「MFJ」の規格に合格していることが記載されています。

2:快適性

①:軽量なフルフェイスヘルメット

OGK RT−33 1年使ってみての感想
RT-33は軽量なヘルメットです。

RT−33の重量はMサイズが1450g前後、Lサイズで1520g前後です。

SHOEIのQuestではメーカー公称値で1431gでした。(Lは1449g)

今回はヘルメットのサイズを大きくしたので、重量は1431g→1520gとなりました。

SHOEIのヘルメットでは「Mサイズ」を使っていたのですが、OGKのヘルメットはSHOEIに比べ「同じMサイズでもヘルメットがきつかった」です。

今回OGKのヘルメットはLサイズを選びました。

ヘルメットを購入する際はできるだけ試着しましょう。特にメーカーを変える際は必須です。

SHOEIやAraiといったメーカーと比べると重く感じますが、フルフェイスでこの重量は「軽量なヘルメット」と言えます。

90g前後重くなっているのですが、よくわかりません。

「SHOEIの方が軽い気がする」くらいの違いです。

「重いヘルメットだと首が疲れてしまい、長距離走れない」なんて声もありますが、僕は違いがよくわかりませんでした(笑)

ツーリングでの体の疲れは、単純なヘルメットの重量だけでなく「走行時の風による空気抵抗」なども関係します。

この点に関してもSHOEIのものと比べ特に劣ることはありませんでした。

②:付属のピンロックシールドが優秀

快適に乗るなら、ピンロックシールドは必須です。
快適に乗るなら、ピンロックシールドは必須です。

このヘルメットにはピンロックシールドが付属します。

ピンロックシールドはヘルメットの「シールドが曇らないようにするため」にシールドに取り付ける部品です。

特に冬は、外気温と自分の吐息の「温度差」があるので、シールドが曇りやすいです。

「前が見えない」なんてことになりやすいのですが、ピンロックシールドのおかげで真冬でも曇ることはありませんでした。

※山間部では冬でなくても朝方の気温が低いです。

市街地とは温度が違いますから、春・秋でも曇りやすいです。

快適にツーリングするなら「ピンロックシールド」は必需品と言ってもいいと思います。

(僕はシールドを2枚使っていますが、ためしにピンロックシールドなしで乗ってみたところすぐに曇ってしまいました。特に冬場は確実に効果があるようです。→いちいち付け替えるのが面倒なのでもう一枚購入しました。)

SHOEIのヘルメットもピンロックシールドに対応していたので、曇ることはなかったです。

③:ベンチレーションシステム

ベンチレーションは3箇所
ベンチレーションは3箇所

口元に1つ(開閉可能)おでこ部分に1つ(開閉可能)後頭部に1つ(開閉可能)全部で3箇所のベンチレーションがついています。

これは、以前のSHOEIのヘルメットでも同じ箇所についていましたので、最近の主流なのでしょう。

実際に開けると風が通っているのを感じられます。

ただ、SHOEIのヘルメットと比べると風の通る量は少ないです。

これは走り始めてすぐ気が付きました。設計思想が違うのかもしれませんが、風の通りが良いのはSHOEIのヘルメットでした。

※夏の暑い日は、シールドを開けて風を取り込みます。

確かにベンチレーションがより効くのはSHOEIのヘルメットですが、どっちにしても夏の暑さにはベンチレーションだけでは耐え切れません。

ですので実際の使用にはそこまで違いは感じませんでした。

※ヘルメットの色も重要です。

今回は白単色のヘルメットですが、以前のSHOEIは黒色のヘルメットでした。黒は太陽光を集めてしまうので温度が上がります。(白色のTシャツと黒色のTシャツでは、黒色のTシャツの方が暑いですよね)日中にツーリングすると、常に日差しを浴びるので黒いヘルメットは熱くなりやすいです。

④:内装が外せる

内装は取り外すことが出来ます。
内装は取り外すことが出来ます。

これはありがたい機能です。

エントリーモデルのヘルメットでは内装の取り外しができないもの(出来ても一部のみ)が多いです。

つまり内装部品を洗濯できないんですよね。

バイクに乗らないとわからないですが、頭って結構汗掻くんですよね。

衛生的にもシーズンが変わるころには洗っておきたいところです。

以前使っていたSHOEIのQuestは金額的に4万円くらいですが、「エントリーモデル」です。

内装の取り外しはできませんでした。

今回のRT- 33は同じく4万円程度ですが、OGKの中ではフラッグシップモデルです。

各メーカー上位グレードのモデルにはいろいろな機能がつきます。

RT-33は内装の取り外しも出来ますし、部品の注文もできるんですね。

きれいな状態で使用できるのはもちろん、内装部品のみ新品にしてリフレッシュすることもできるのは嬉しいポイントです。

安い買い物ではないですから、長く使いたいですしね。

ちなみに洗濯する際はネットに入れてから洗濯機でOKです。説明書に書いてあります。

3:価格

本体だけでなくオプション品も比較的安い

OGK RT−33 1年使ってみての感想
SAF-Wミラーシールドを装着しました。

ヘルメットの購入に合わせてミラーシールドも購入しました。

クリアのシールドが付属品としてついてきますが、有名メーカーのミラーシールドに交換しようとすると大体1万円位はかかってしまうんですよね。

一緒に購入した「ミラーシールド」と「ピンロックシールド」どちらもSHOEIに比べると安く買うことができました。(6000円程度でした。)

一つ注意点ですが、僕が購入したのは純正のSAF-Wミラーシールド(ブルーミラー)ですが、下地のスモークが結構強いです。

(夜は視界が悪くなるのでクリアのものに付け替えてます。以前SHOEIのヘルメットにつけていたミラーシールドは薄いスモークにコーティングされたもので、夜中の峠でも問題なく見えていました。)日中でもトンネルの中などでは見えにくいのでシールドを開けています。夜もよく走るという方は少し考えたほうがいいかもしれません。

4:RT−33のいまいちなところ

①:風切り音が大きい

これはSHOEIのヘルメットと比べて一番違いを感じるところです。

ヘルメットのシールドを閉めた状態で速度が60キロ以上になったときに特に感じます。

ヘルメットにインカムやスピーカーを付けているのですが、このくらいの速度から少し音が聞き取りにくくなります。

少し大きな道路(バイパスなど)だとこのくらいのスピードで走る事が多いので、「普段下道ばかり使う」僕でも風切り音の大きさは感じます。当然高速道路を走れば速度が上がるので、風切り音も大きくなります。高速道路をよく利用する場合は注意が必要かもしれません。

今乗っているのが中型バイクなので、高速道路を走るにはそれなりにエンジンを回さなければいけません。

そうするとエンジン音(排気音も)が大きくなるので、風切り音が少なくてもうるさいです。

大型バイクでは3000回転くらいで高速道路を流すこともできるので、そういった車両だとより違いを感じるかもしれません。

ただこれは「マフラーやカウルの有無」でも大きく変わってくるので参考程度にお願いします。

②:ベンチレーションシステムはSHOEIのほうが優秀

先に述べたように、ベンチレーションの効きだけでいえば「SHOEIのQuest」のほうが良かったです。

実際の使用にはそこまで影響はないので、特に不満には思っていません。

OGK RT-33 1年使用レビュー 〜まとめ〜

「コスパの良さ」で選ぶなら選択肢に入るヘルメットだと思います。

さすが有名メーカーなだけあって、作りもしっかりしています。

ですが、ヘルメットに限らず「多少お金を払っても快適にバイクを楽しみたい」という考えの人はもう少し高額なヘルメットを選んだ方がいいでしょう。

コスパの高さで言えば最高峰クラスですが、快適性ではもっと良いものがあるので。

コスパのいいフルフェイスヘルメットを検討しているひとにはおすすめです。

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