バイク用品って必要なものがたくさんありますし、高額です。
免許を取得して、なんとかバイクを契約した後に高額な用品をいくつも買ってられないですよね。
「用品選びに失敗して買い直し」なんてことにはなりたくないものです。
そこで今回は「バイク初心者におすすめ」のバイク用品(ライダーの装備品)について紹介します。
ちなみに、この記事を書いている管理人はバイク歴10年以上。
○十万円以上のバイク用品を買ってきました。
今回の記事は以下のような人向けに書きました。
こんな方におすすめ
- バイクの納車待ち。
- 免許を取得したのでバイク用品を選んでいる。
- バイクに乗り始めたけれど、どんな用品を使ったらいいかわからない。
- 実際に使っている人の情報が欲しい。
おすすめ用品はいくつもありますが、今回は「まず最初に必要になる」であろうバイク用品を選びました。
ここでは「実際に自分が使っているバイク用品」を載せています。
目次
ヘルメットはやっぱり「フルフェイス」
ヘルメットがないとバイクに乗ることができません。
法律的にアウトですし、安全性を考えてもアウトです。
ここではどんなヘルメットがいいのか?という話をしていきます。
ヘルメットは「フルフェイスヘルメット」一択です。
僕は単独で吹っ飛んだこともありますし、トラックと衝突したこともあります。
後者はトラック側の交通ルール無視が原因でした。
どんなに自分が運転に気をつけていても「他者が原因で交通事故に巻き込まれてしまう」可能性が、公道を走る以上付きまといます。
これは仕方がないですよね。
イメージしやすいですが、バイクの事故で運転者が死亡する原因1位は頭部へのダメージです。
「頭を守らなくてはいけない!」というのは皆さんわかると思います。
法律上では、半ヘルやジェットヘルメットにも基準を満たしたものであればバイクでの使用が認められています。
ですが安全性を考えるとフルフェイス以外はやっぱり危険なんですよね。
僕はバイクに乗り始めたときからフルフェイスヘルメットを使用していました。
ですが、夏の暑さに耐えられずジェットヘルメットを使用していた時期があります。
二十歳くらいだったので、同い年のバイク仲間とよくツーリングに行っていました。
その道中一人が砂利で転倒したのですが、その際に顔を地面にぶつけ歯が折れてしまいました。
スピードもそれほど出ていなかったですし、顔のダメージは顎を擦りむいた程度だったのですが、一瞬路面に触れただけで簡単に歯が折れたんです。
ちなみに、歯は人体で一番硬い組織です。
普段の生活の中ではあまりイメージしにくいですが、アスファルトって全く衝撃を吸収してくれません。
一瞬で、硬い組織の歯が折れるのですから、他の部分が触れたらどうなるか・・・想像したくもありませんよね。
半ヘルに比べたらマシなのかもしれませんが、ジェットヘルメットは頭全体を覆っていません。
どうじても「フルフェイスヘルメット」に比べると安全性がだいぶ低くなります。
僕はバイクに乗り始める前、「転倒時に顎を引けば頭をぶつけずに済む」と思っていましたが実際にはほとんど不可能です。バイクの制御を失い路上に投げ出された状態でそのような反応はできません。動いている物質に働く慣性の力は相当なものです。
詳しくはこちらで解説していますが、ヘルメットを買うなら「SHOEI・Arai・OGK」の商品を買っておけば問題はないです。
(少なくとも安全性の面では・・・もちろんこのメーカーのフルフェイスであればどんな事故でも問題ないというのではありませんよ)
OGKは他の2社に比べ多少値段が安いですが、そこは快適性の違いだと思ってもらえればいいです。
もちろん、7万も8万もするヘルメットであれば「静粛性能が高く軽い」のでツーリングなどで長時間走っても疲れにくくなります。
ただ予算の都合もありますし、どんなにいいヘルメットも無限に使えるわけではありません。
初めて買うなら3~4万円のモデルを買うといいと思います。(特に最初は落としてしまったりして傷つけることもあると思いますので)
僕が使用しているのは下のモデルです。
「グローブ」は季節に応じて使い分けよう
グローブは手を保護するために必要です。
転倒しアスファルトの上を滑った際、素手では手の皮(表面の皮膚)が無くなってしまいます。
安全性の面からも必要ですし、素手では疲れます。
アクセルを操作したり、クラッチを握るのに手はグリップを握ったり緩めたりを繰り返します。
その際にグローブをしているのとしていないのとでは手の疲れも違って来ます。
走行風からも守られますね。
一年間乗るのであれば、季節に応じて数種類のグローブが必要です。
これは仕方がありません。
夏は暑いですからなるべく通気性の高いグローブがいいですし、冬は寒いのでその逆ですね。
これから初めてバイクに乗るのであれば、その季節に応じたグローブをまず購入することをおすすめします。
使っていく内に「こういう機能は重要だな」というポイントがわかってくると思いますし、季節がずれた商品は用品店でもネットでも在庫が少ないです。
※二輪用品はシーズンに入る1〜2ヶ月前に店頭に並び始めて、在庫を売り切ったら翌年まで入荷しないことが多いです。つまり夏になってから夏用グローブを買いに行くと売り切れ続出で数少ない残り物から選ぶことになります。早めの購入をおすすめします。
・3シーズン用グローブ
主に春と秋(ちょうど良いシーズンですね)に使用します。
メッシュグローブほど通気性が高くは無く、かと言って冬用ほど生地が暑くないので、操作性も高いです。
夏は夏用のメッシュグローブに比べると暑いので使わないことが多いですが、山間部などでは早朝などは夏でもかなり冷え込みます。
バイクは走行風を常に受けながら走るので、「夏でもメッシュグローブでは寒い」というシチュエーションが実は結構あるのです。
そんなタイミングでも使うグローブです。
・夏用グローブ(メッシュグローブ)
夏に使用します。
手の甲の部分がメッシュ素材で出来ていて、通気性抜群です。
走行時にはここから風が入って来るため涼しいです。
また素材が薄く軽いので操作性も高いです。
アクセル操作などがしやすく、夏にバイクに乗るならこのタイプで決まりですね。
早朝の山間部などでは夏でも寒さを感じることがあるため、3シーズン用グローブを持っていったりします。
・冬用グローブ
スキー用のグローブのような見た目をしていますが、バイク用です。
当然ですが、寒さ対策のため生地が厚く走行風で体温を奪われないようになっています。
指が冷たくなって感覚がなくなり段々痛くなって来ます(笑)
ですので「グリップヒーター」や「電熱グローブ」を使うこともありますが、冬にバイクに乗るならこの冬用グローブは必須だと思っていいでしょう。
見てわかる通り、これだけ厚い生地を使っているので操作性は悪いです。
これはどのメーカーでもそうです。仕方ありませんね。
靴なんかもそうなんですが、外人と日本人って少し骨格が違います。(日本人の足は幅広ですよね)
なので、サイズを合わせても手にフィットしないことがあるんですよね。見た目はかっこいいものが多いんですが・・・
僕のおすすめは「RSタイチ」です。
今までいろんなブランドのグローブを使ってきましたが、このブランドのグローブはすごく手に馴染みます。
後から知りましたが、このメーカーは日本人向けに作っているそうです。
少し高額なブランドですが、高額な分作りがいいです。
安いメーカーとRSタイチなどの高級メーカーは、だいたい2〜3000円くらい金額に差があります。
せっかくの楽しいツーリングが快適になるなら、この金額を多く出す価値はあると思います。
去年メッシュグローブを新調してRSタイチのものを購入したのですが、それまでK社のメッシュグローブを使っていました。(K社の前はRSタイチのものを使っていましたが長年の使用により、穴が空いたため値段が手頃なものを選びました)
値段も安くいい買い物をしたと思っていたのですが、長時間のツーリングに行くと左手の指の関節の部分が痛くなって来るんです。
クラッチ操作の際、手を握ったり開いたりを繰り返すことになるのですが、その時の動作で擦れて手の皮が剥けていました。
馴染むかなとも思ったんですが、結局何回使っても手の皮が剥けるので諦めました。
RSタイチのグローブではそのような症状は起きていません。
ポイント
・季節によって快適に使えるグローブは異なる。シーズンごとに揃えるのがベスト!
春:秋・・・レザーなどの操作性が良いものがおすすめ。
夏・・・メッシュ以外は暑くて使えません。
冬・・・防寒対策として、生地の厚い冬用以外は寒すぎて使えません。(それでも寒いなら「グリップヒーター」「電熱グローブ」を使う)
「ライディングジャケット」も季節ごとに揃えよう
法律上は無くても問題ないですが、僕はバイクに乗るのにライディングジャケットは必須だと考えています。
その理由は胸部プロテクターです。
バイクの死亡事故で一番多い原因は頭の損傷ですが、2番目に多いのは胸部損傷です。
心臓や肺が大事なのは分かりますよね。
腎臓や肝臓も胸部にありますが、これらの臓器は血流の多い場所です。
そこに強い衝撃を受けると内出血を起こします。
外観上は問題なくても、内蔵からの出血により致命傷になってしまうんですね。(一応僕は、医療関係の仕事をしています)
たとえ「30キロ程度のスピードであっても」転倒してハンドルなどが「胸部や腹部に直撃」すると取り返しのつかないことになる可能性は十分にあります。
原付きどころか自転車でも出るようなスピードですよね。
田舎道では市街地に比べるとスピードが乗りやすいですし、転倒した時のリスクを考えるならプロテクターは必須です。
社会人になって仕事をしていたり、学生でもバイトをしているのであればなおさらです。
「転倒して負傷したので、仕事休みます」とは行かないですよね。
気持ちはわかります。
そもそもバイク用のジャケットってロゴがでかでかとプリントしてあって、僕的には言って見た目が・・・です。
それに加えプロテクター分ゴツくなってしまうので、北斗の拳に出てくるキャラみたいになってしまいます。(笑)
特に若い人は抵抗がありますよね。
僕もそうでした。
プロテクター無しで乗るのも怖かったので、仕方なく柄物のジャケットを着ていましたが、現在は当時に比べれば選択肢は豊富です。(当時に比べればです)
ここでは僕が使っているジャケットを紹介します。
できるだけシンプルなやつ好んで使っています。
・3シーズン用ジャケット
3シーズン用のジャケット 裏面
夏以外に使用できるジャケットです。
僕が使用しているのは「コミネのプロテクションパーカ」です。
このジャケットは風を通さない素材で出来ています。
エアベンチレーションがあるので、風を通したいときはこのファスナーか開閉して調整します。
このジャケットは「胸部・脊柱・肘・肩」にプロテクターが装着されています。
一応冬も対応することになっていますが、電熱インナーを使わないと真冬は無理ですね。
11月くらいまでなら下に薄手のダウンを着込むことで対応出来てます。
ライディング用なだけあって、風を通さないので春・秋の早朝など気温が低いときも快適ですね。
・夏用ジャケット
グローブと同じくメッシュ素材のジャケットです。
僕が使っているのは「コミネのプロテクトライディングメッシュパーカ」です。
グローブと同じですね。
このジャケットに限らず、夏にプロテクター装備で乗るなら「メッシュジャケット」が必須です。
全体がメッシュで出来ているのでかなり風を通します。
止まってしまうと暑さは感じますが、走行中は涼しいです。
このジャケットにもプロテクターが「胸部・脊柱・肘・肩」に装着されています。
主要な部分のプロテクターは装備されています。
・ボディプロテクター
胸部プロテクター(前面) 脊柱プロテクター(背面)
ジャケットにプロテクターが装着されているタイプでは無く、プロテクターのみを装着するタイプです。
写真のものは少し古いモデルですが、現在なら下のようなプロテクターになります。
このタイプのプロテクターをインナーに装着する場合、アウターは好みの服を着ることが出来ます。
肘と肩のプロテクターが無いですが、その分「プロテクター装着してる感」が少なくなります。(肩パッドをしているような感じにはなりません)
※このタイプの胸部プロテクターは一体型です。
ライディングジャケットに内蔵される胸部プロテクター 胸部プロテクター(前面)
ジャケットに装着するタイプは、ファスナーがある関係上左右に分割されるタイプが使われます。
分割タイプだとちょうど中間点に衝撃を受けた際、衝撃を吸収することが出来ないという話もあります。
その点、この一体型タイプだと胸部への衝撃をしっかりと吸収することが出来ます。
単純に胸部プロテクターとしての性能だけを比べるならこのタイプの方が安全性は高いです。
※この商品は肩と肘のプロテクターがありません。
ただ肩と肘への衝撃は、命に関わるような怪我に繋がることが少ないです。
頭部・胸部・腹部が致命傷のほとんどを占めています。
もちろん肩・肘にプロテクターが付いているタイプに比べれば安全性は劣りますが、胸部は守れます。
転倒した際に路面に肩から落ちると(衝撃が加わると)鎖骨や肩甲骨は簡単に折れます。
特にセパハンの車両に乗っている方は前傾姿勢なのもあり、肩をぶつけやすいです。管理人は以前セパハンのバイクに乗っていましたが、転倒により4回ほど鎖骨と肩甲骨を骨折しています(笑)といってもヒビが入った程度ですが。肩甲骨や鎖骨は骨の中でも比較的弱い場所なので思っているよりも折れやすいです。ヒビ程度であれば痛みはあるものの、日常生活が不可能になるほどではありません。
ですのでそのリスクを許容できるなら肩と肘のプロテクターが無くてもいいと思います。(一応、大怪我をする可能性もあるので自己判断でお願いします)
僕はこのプロテクターを冬に使います。
このタイプはジャケットの下に装着するのでジャケットタイプと比べ身体に密着します。
つまり暑いです。
冬であれば問題にならないのですが、春・秋などの「日中に暑さを感じる季節」は不快になることが多いです。
プロテクターは小さく畳むことも出来ないので、途中でバイクにくくりつけることも出来ないです。
冬であれば厚着をしているので、肩と肘にプロテクターが無くても多少はダメージが低減される気がしますし(笑)
最近は↓のような製品もあるので機会があれば、使ってみたいところです。
それぞれ長所と短所があるので快適にツーリングを楽しもうと思ったら複数のジャケットが必要になります。
シーズンごとに揃えることを考えると、一着に大金をかけることも出来ないのでこうして「コミネマン」が完成します(笑)
(コミネはコスパが高いことで有名なブランドです)
ポイント
・転倒時のリスクを減らすためには「胸部プロテクター」が大事!
・夏はメッシュ素材じゃないと暑くて使えません。
「ブーツ」は足首の保護ができるものを選ぼう
次はブーツです。
転倒時に足首を捻ったり、足をぶつけたりする危険から守る必要があります。
車やバイクの部品(金属パーツ)に足をぶつけるとスニーカーなどは簡単に破れてしまいますし、場合によっては足まで到達します。
スニーカーだと脱ぎ履きしやすくて便利ですが、普通のスニーカーでバイクに乗るのはおすすめしません。
昔スニーカーを履いている時に転倒したのですが、靴は15mくらい先まで飛んで行ってしまいました。
当時はローカットのスニーカーを履いていましたが、紐できつく足に固定しない限り簡単に脱げてしまうんですよね。
足を保護するという意味ではブーツがいいです。(くるぶしまで覆うことで足首を保護する)
最近はバイク用のスニーカーもあるので、スマートな靴がいい方はそちらもおすすめです。
ただ金額はそれなりにします。
ブーツの性能だけで言えばバイク用のライディングブーツが一番です。
ですが、歩きにくいので本当にバイク用になってしまうことと、乗っているバイクによっては見た目が会いません。
僕は以前スーパースポーツと呼ばれるバイクに乗っていましたが(600ccの逆輸入車です)スポーツバイクなら見た目も合うしいいんです。
でも現在乗っているようなクラシカルなバイクだと足元だけ浮いてしまうんですよね。
日常使いにも使えるブーツが良かったので、僕はレッドウィングのブーツとチペワのエンジニアブーツを使っています。(エンジニアブーツはソールカスタムしてます)
詳しくはこちらに書いていますので気になる方は読んでみてください。
まとめ
実は今回の記事に「タンクバッグ」や「ウエストポーチ」などのバッグを入れるか迷いました。
ただ今回は「アパレル」メイン(身につけるもの)で紹介したので省きました。
ざっくりとまとめると以下のような感じになります。
ポイント
ヘルメット:僕の経験上、転倒時のリスクを考えるなら「フルフェイス」一択。
グローブ:季節ごと(3シーズン用・夏用・冬用)に揃える必要がある。
ジャケット:季節ごと(3シーズン用・夏用・冬用)に揃える必要がある。
ブーツ:スニーカーは✗。足首まで守れるものを選ぶ。革靴かバイク用がおすすめ。
参考までに僕が使っているものを↓に貼っておきます。
ヘルメット↓
グローブ↓
ジャケット↓
プロテクター↓
ブーツ↓